[ポエム]コミュニティってつまり趣味のオフ会だから全力で楽しめ!!!って話
こんにちは、臼田です。
みなさん、コミュニティの活動に参加してますか?(挨拶
今回は、普段あまりやらないのですがタイトル通りポエムです。それもコミュニティに関するポエム。ちょうど社内でこのテーマの話をしたところでもあったので、アドベントカレンダーで自分の考えをまとめておくことにしました。
このブログはクラスメソッドグループコミュニティ活動 Advent Calendar 2024 の12/5投稿記事になります。
流れは以下の通り
- あなたはだれ?
- 何の話するの?
- 誰のためのコミュニティ?
- コミュニティはなぜか巻き込まれる
- コミュニティに貢献したいなら
このポエムは以下のような方に読んでもらう想定の記事です。
- 既にコミュニティで活動している方
- コミュニティに参加したり周辺にいる方
- これからコミュニティに入ってみたいなという方
- そもそもここでいう「コミュニティ」ってなんやねんという方
まあつまり、だいたい全員ですかね。といっても基本私の自分語りポエムが多いので、1人の人間の1つの考え方だと思って、( ´_ゝ`)フーンってしてもらえればいいです。
「コミュニティ」という定義の広い言葉を使っていますが、私の経験上技術コミュニティについての意味合いが強めに出ています。が、そうではないコミュニティも含めてある程度当てはまる内容だと思います。
あなたはだれ?
クラスメソッド株式会社で働いている臼田です。普段はAWSとセキュリティに係る活動をしています。
AWSのコミュニティは様々あり、特にJAWS-UGというユーザーグループが、エリア別・目的別でたくさんの支部存在しています。
そのうちの支部の1つであるSecurity-JAWSの運営をしています。気がついたらこのコミュニティ自体2016年から行っているので8年くらい続けています。
Security-JAWSではコミュニティをオーガナイズしつつ、様々なAWS利用者やAWSのエコシステムを支える方に登壇していただいたり、自身でも登壇することがあります。セキュリティの話題は何かと難しいものもありますので登壇内容の選定も慎重に行ったり、セキュリティベンダーとの関係は切っても切れないものもあるのでセールス色をいかに減らすかを気にしながらコミュニティ運営をしたりしています。
他にもJAWS-UGのイベントの中でも年に1回の大きなイベントであるJAWS DAYSで何度か登壇したり(次回のJAWS DAYS 2025は2025/03/01に池袋で開催されます!Save The Date!)、24時間耐久のおかしなイベントであるJAWS PANKRATIONにも登壇したりしました。
ごく一部の界隈で有名な「GuardDutyは俺の嫁」は私の言葉です。みなさんもAWSの推しのサービスを見つけたら嫁にしましょう。詳しくはこのブログで。
このような様々なAWSとセキュリティに関するアウトプットを行ってきた結果、2023年にAWS様よりAWS Security Heroという、AWSコミュニティの中でも「熱心なナレッジ共有によってコミュニティに大きな影響を与えている世界中の精力的な AWS エキスパート」として肩書をいただきました。AWS Heroesの中でこのAWS Security Heroはグローバルで9人、日本では2人のエキスパートです。非常に光栄なことです。
今でこそたくさん登壇したり運営としてコミュニティの活動を支える立場にありますが、私も最初はコミュニティに参加するだけの人でした。
おそらく初めて参加したIT系の勉強会は2010年頃のPHPの勉強会で、確かATNDで参加していました。当時めちゃくちゃ勉強会ブームであったと肌感で感じていますが(実際の波はよくわかっていませんが)、学生としてPHPに興味を持って、勉強会があることを知って、勇気を出して参加すると、これまで接してきた周りの学生とはぜんぜん違う雰囲気の、PHPが好きで学びたい方がたくさんいて、熱を感じたことを覚えています。
何の話するの?
最近の個人的なインターネットの観測範囲では、いろんなコミュニティがあってすごいなーと思う一方、僕の価値観と違う「コミュニティと呼ばれるもの」も並んでいて、言葉にできない何かを感じていたりしました。
とはいっても、コミュニティの数だけコミュニティの形があるのでそれを否定することはしませんが、私の考えているコミュニティ感を伝えるためにまとめたり、コミュニティに関わっている方やこれから入っていきたい方がコミュニティの楽しさを理解してもらえる内容になったらいいなと思い、ポエムをしたためます。
前述した通り、読み物だと思ってください。
誰のためのコミュニティ?
コミュニティに関わっているみなさん、コミュニティは誰のためのものですか?
質問を投げておいてなんですが、一旦私のコミュニティの起源の話を挟みます。
私のIT系の勉強会の経歴は前述した通り2010年頃からですが、それ以前から参加しているコミュニティがありました。
それはニコニコ動画関連の活動をしているコミュニティです。べつの言い方をするとmixiのコミュニティですね。好きな動画の話で盛り上がるために集まったり、オフ会をしたり、楽しい趣味の活動をしていました。
最初はそこでできた新しい友達と楽しい話をするだけでしたが、mixiのコミュニティの中でも地方のコミュニティがあり、近場の友達でオフ会をしよう、となったり、はたまたみんなでカラオケに行こうとか踊ってみた動画を撮ろうとか、いろんな活動に派生していきました。
最初は参加して趣味の合う友達と盛り上がることを目的にしていましたが、オフ会の人数も多くなったりイベント規模も大きくなって、いつの間にか運営を手伝う立場にいました。
運営を行っていると、「イベントを開催してくれてありがとう」「楽しかった」「1人で練習していてもわからなかったけど、教えてもらえてよくわかりました」など、様々な声をかけてもらえました。僕が今でもなにかのコミュニティを続けているのは、この原体験があったからだと考えています。
さて、最初の質問に戻りますが、コミュニティは誰のためのものでしょうか?
最初に免責している通り、コミュニティの数だけコミュニティの形があるので一概には言えないと思いますが、僕はコミュニティの題材になっているテーマを楽しんでいるみんなのためのものだと考えています。別の表現をするとファン(それが好きな人、そのものを楽しんでいる人)のためのコミュニティです。
だから先ほど私が言った「コミュニティと呼ばれるもの」と私が感じているものは、ファンのためのコミュニティではないと感じられるもののことです。もちろん自分の考えとは異なるものなので、そこに参加してどうこう言ったりするつもりはありませんが、少なくとも自分からは近づきません。
コミュニティはなぜか巻き込まれる
コミュニティのイベントに参加して登壇者の話を聞いたり勉強したりするだけでもコミュニティへの参加であり、貢献です。なので、「コミュニティに参加したらなにか手伝わないといけないのか?」と考える必要はありません。普段から自分のコミュニティで勉強会を開催している立場からすると、興味を持って参加してくれるだけでありがたいです。
イベントを楽しんでもらいながら、ついでにTwitterで実況したり感想を呟いたり、あとでレポートをまとめたり何かしらの発信をしてもらえると、イベント全体が盛り上がるのでこれもすごく良いです。
リアルイベントでは、会場の設営やお片付けをサッと紳士に手伝ってくれる方は非常にありがたいですね。
もし楽しく参加していただいているのであれば、そのような活動もご検討ください。
そんな風にコミュニティに参加をしていると、「運営手伝って〜」「今度登壇して〜」などと声をかけられ、巻き込まれることがあります。
初めてコミュニティで手伝うのは不安もあるかもしれませんが、私のようにコミュニティを運営している立場からすると、是非チャレンジしてほしいです!
というのも、私も同じように巻き込まれて運営や講師をやるようになったからなんですね。
勇気を出してチャレンジしてみるのはよいことです。特にコミュニティはビジネスの現場ではないですし、失敗したりうまくいかなくても優しく受け入れてくれることが多いでしょう。そういった意味でも、チャレンジするハードルは他の物事よりも少ないと思います。なにせファンの集まりですから。
もし手伝うことに対するハードルが技術的難易度の問題であれば、多分気にすることはありません。不安を感じたら、巻き込んだ人に実際に聞いてみましょう。
例えば私達がSecurity-JAWSに登壇してもらいたい方に声をかけた時によく聞かれるのは「こんな初心者向けの内容でもいいんですか?」というものです。「もちろんOKです!というかむしろ、そういう内容を期待しています!というのもSecurity-JAWSの参加者は初心者の方も多くて、期待値としては〜〜」などなど、どのような意図で・期待値でオファーしているのかをお伝えしています。
コミュニティを手伝うことのハードルを自分の中で少し分解してもらって、声をかけてもらった方ともう少し会話してもらえれば、きっとハードルが大きく下がると思います。あとは少し勇気を出すだけです!是非チャレンジしてください。
コミュニティに貢献したいなら
私がAWS Security Heroという肩書をもらってから、たまにこんな風に聞かれることがあります。
「AWS Hero(Securityに限らず)になるにはどうすればいいですか?」
この質問をもらうとき、私はいつも「面白いな」と感じます。
私はAWSとセキュリティに関わるコミュニティの活動をずっと行っていますが、一度もこのような肩書が欲しくて活動をしていません。
なのでこの質問は、順序が逆だと感じるんですね。だから面白い。
上記の質問に対する私の回答はこうです。
「好きなものに全力で取り組んでいたら、AWS Heroに限らず評価されることもあるでしょう。でも、評価を気にせずにまず全力で取り組めばよいです。好きなのだから。それが楽しいでしょ?」
私は今でこそ「コミュニティに貢献したい」という考えがありますが、この感情は複雑なもので単純に表現はできません。強いてあげるなら以下のような感じ
- 楽しいことを一緒に楽しみたい
- 自分の知っていることを発信できることが楽しい
- 知識を提供して喜んでもらえるのが嬉しい
- 育ててくれたコミュニティに恩返ししたい
私も最初はコミュニティに参加して、色んな方の話を聞くことが楽しかったですが、次第に「好き」が一緒の人たちとわいわいすることがより楽しみになりました。自分の居場所が作られた感覚です。
そこまでいかなくても、コミュニティはただ参加するだけ・参加して聞くだけでも大歓迎です。だって「好き」が一緒の人と楽しめるならそれだけで楽しいでしょう。
コミュニティに参加する中で、もしみなさんがコミュニティに貢献したいと考えたり、そこまではいかなくても、コミュニティに参加して何かをしたい、と思ったなら、以下の私の考えを参考にしてください。もちろんこれも私の考えなので1つの意見程度に捉えてください。
- 楽しいことをやろう
- 好きを大事にしよう
- 方向性が違ったら、分割してもええんやで
- 貢献したいならGiveGiveGive
- 発信をしてアウトプットして、見返りは求めない
- 打算や下心は多少あってもいいけど、楽しまずにやるなら意味ないよね
- 技術が好きだからエンジニアだよね
- 金がほしいならコミュニティじゃなくて金の貰える仕事をしよう
- コミュニティはイベント本体もいいが懇親会で仲良くなるともっと楽しい
- 全力で楽しめ!
さいごに
コミュニティってつまり趣味のオフ会だから全力で楽しめ!!!って話でした。
楽しいコミュニティをやろう!